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経営者の姿勢

ある会社の社長から、今年度入社した新入社員から退職したいとお申し出があったと連絡いただきました。

何度か話し合いをしてもらいましたが、結局は今年中に退職するということになりました。

 

新卒で入社したので、まだ20歳くらい。

社会のしくみや状況もわかっていない彼をフォローできなかったことには悔いが残りますが、仕方がないのかなぁと思っていたのですが、ある日社長が打ち合わせの予定時間にぎりぎりに息せき切っていらっしゃいました。

「どうしたんですか?」とお聞きすると退職予定の社員をハローワークに連れて行ってあげたそうです。

「えーっ、退職する社員に退職後の世話までする社長は聞いたことないです!」

「次の仕事をまだ探してないって言うし、ハローワークも知らないっていうから・・・
年末年始を不安な気持ちで送るのはかわいそうやから、こういうところがあるって教えた。
どんなところに就職するかは本人次第やけど、方法だけは教えておかないと。」

その言葉を聞いて、私は自分の考えの至らなさを反省しました。

「そんなちっちゃい壁くらいで根性ないなぁ。しょうがないなぁ」と片付けて、彼の『来年』を気に掛けてなかった・・・

定例の社内研修でも、「次の仕事ではこんなところに気をつけた方がいいよ。」など

社員からのフィードバックの場にも参加させていました。

その場に参加した彼に今後の参考になるアドバイスをしてあげる社員もエライし、ちゃんと受け止めた彼もエライ!

きっと今後の糧になると思います。

 

1年も経たない社員が辞めると経費も無駄になる、仕事も大変になる。

腹を立てて辛く当たる会社もありますが、短い間でも仲間であった一人の若者のこれからを考えての対応はなかなかできません。

退職する彼には、その本当のありがたさや社長の器の大きさはわからないと思いますが、
数年経ったら必ず感謝することがあると思います。

 

その姿勢に接した他の社員は今後、自らのすべきことを考えたことでしょう。

経営者が人としての姿勢を見せることが一番の社内研修だと思います。

社長を超える社員は育ちません。

「うちの社員は・・・」と言う社長は多いですが、社員は社長の鏡です。

会社の質を上げるには社長が成長するしか道がないんだなぁと改めて思いました。